森里海連環学教育ユニットを開設

2012年4月1日、日本財団との共同事業を実施するため、学際融合教育研究推進センターに「森里海連環学教育ユニット」を開設し、運営事務を担当する「森里海連環学教育ユニット支援室」を設置しました。2013年度から、フィールド研と大学院農学研究科、人間・環境学研究科、地球環境学舎が連携し、毎年10名程度の大学院生に英語を基本とした「森里海連環学」教育を行う予定です。教育ユニット長には、山下洋教授が就任しました。これまでのフィールド研「海域陸域統合管理学研究部門」は、本ユニットに発展的に統合されました。

森里海連環学教育ユニットの設立

森里海連環学分野 向井 宏

 2008年度から日本財団の助成金によって始まった海域陸域統合管理学研究部門のプロジェクトは、2012年3月で修了しました。2012年度から、新しい森里海連環学教育プロジェクトが始まり、日本財団との共同事業として、森里海連環学を通して国際的に流域環境保全と統合的沿岸域管理を実践できる人材を育てることを目的として、京都大学学際融合教育研究推進センターに「森里海連環学教育ユニット」を設立しました。
 本ユニットは、農学研究科、人間・環境学研究科、地球環境学堂・学舎、フィールド科学教育研究センターが協力して運営します。それぞれの部局から計4名の教員が所属し、ユニット長1名に加え、プロジェクト雇用教員4名とポスドク研究員2名、教務補佐員1名、特定職員1名、事務補佐員2名の、合計15名が構成員となっています。このユニットでは、京都大学大学院生を対象とした森里海連環学教育プログラムを2013年度から開講し、森・里・海および統合的な環境管理と政策について学び、森里海連環学に基づく持続可能で自然との共生を行う世界を作ることを国際的な舞台で実行できる優秀な人材を育てることとしています。このプログラムは、5年間実施されます。
 本教育プログラムでは、必修の森里海連環学関連2科目を含んで、関係する3大学院から全体で30人以上の協力教員によって授業科目が提供され、履修生は1~2年で最低14単位相当以上の講義を履修すると、修了証が授与されます。講義は、原則として英語で行われます。履修生には、英語での受講やコミュニケーションに必要なスキルを身につけてもらうために、特別の英語教室も開講し、無料で英会話研修を受けることができます。また、優秀な外国人私費留学生には、奨学金が支給されます。さらに、1ヶ月以上のインターンシップで国外・国内の国際機関へ出かける履修生については、旅費等の補助も行われます。国際学会等へ研究成果を発表する学生にも、旅費等の補助が行われます。このように、本教育プログラムは、履修生に多くの特典を用意して、京都大学大学院生の履修を待っています。

ニュースレター27号 2012年6月