伊藤 岳

参考情報(2024-03-31 までの情報です)

ito_takeshi

フィールド科学教育研究センター 里域生態系部門
里海生態保全学分野 特定研究員・特任助教
舞鶴水産実験所
E-mail:ito.takeshi.4p*kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
業績など 教育研究活動DB

(2023-03-17 公開)

 
1.研究分野
(1) 受精様式の違いがもたらす精子の進化
 近縁種にも関わらず体外受精を行う種と交尾を行う種が混在する海産カジカ科魚類を中心に、体内受精の進化や、精子競争(異なるオス同士の精子が受精を巡って競い合うこと)の度合いの違いが精子の形態・運動性にどのような影響を与えるのか、種間比較の観点から研究しています。

(2) 精巣発現遺伝子の比較と精子形態の適応的意義の解明
 種間で非常に多様な形態を持つ精子が、なぜそのような形態・運動性を有しているのか、RNA seq等によりその分子基盤を明らかにしたいと考えています。また、実際に精子を遊泳させる環境を変えることで精子形態の違いが体内受精への適応にどれほど貢献しているのか、実験ベースでも研究しています。

(3) 伊佐津川における環境DNAの採取・比較
 舞鶴市に流れる伊佐津川を対象に、ダムの上流・下流で生物分布にどのような違いが生じているのか、気温・水温・濁度等のメタデータと合わせて流域における生物群集の総合理解につなげます。

2.好きなもの,趣味
 釣り、昆虫採集、ピアノ、YouTubeをみること

3.その他
 地球上には500万種とも、3000万種ともいわれる生物が生息しておりますが、その中で行動に専門化され、研究されているモデル生物はごく僅かに過ぎません。しかし調べてみると興味深い機能や機構・生態を持った生物はいっぱいいます。全ての生物がそうであると言っても過言ではありません。そのような生き物を探しに、ぜひ舞鶴水産実験所を訪問してみてください。


(フィールド研における経歴とページ履歴 情報整理)
2023-03-01 里域生態系部門 里海生態保全学分野 (舞鶴水産実験所) 特任助教(特定研究員)
2023-03-17 http://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/staff/ito でページ公開
2024-03-31 退職(琉球大学へ転出)