10周年記念式典

2013年11月26日、芝蘭会館稲盛ホールにおいて、フィールド研10周年記念式典を開催しました(参加者139人)。

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京都大学 フィールド科学教育研究センター 創立10周年記念式典

日時 2013年11月26日 午前10時から12時まで
場所 芝蘭会館 稲盛ホール
    (市バス「京大正門前」から西へ徒歩2分)
内容
式辞    吉岡 崇仁(センター長)
挨拶    松本 紘 (京都大学総長)
来賓挨拶  金子 実 (文部科学省高等教育局専門教育課視学官)
来賓挨拶  笹川 陽平(公益財団法人日本財団会長)
    代理:荻上 健太郎(海洋グループ海洋安全・教育チームリーダー)
特別講演1 山下 洋 (副センター長)
  「フィールド研の特色、10年間のあゆみ、および今後の展望」
特別講演2 畠山 重篤(社会連携教授・NPO法人森は海の恋人理事長)
  「森は海の恋人 人の心に木を植える」 音声ファイル(57分25秒 2014-02-07公開)

(報告)

基礎海洋生物学分野 教授 朝倉 彰

 フィールド科学教育研究センター(フィールド研)は,2003年4月1日に,農学研究科附属演習林(芦生・北海道・和歌山・上賀茂・徳山・北白川),亜熱帯植物実験所(串本)および水産実験所(舞鶴),理学研究科附属瀬戸臨海実験所(白浜)を統合した全学共同利用施設として創立され,2013年に10周年を迎えた。これを記念して10周年記念式典を,2013年11月26日に芝蘭会館で行った。
 記念式典には学内外の関係者と現構成員ら139名が出席した。最初に吉岡崇仁センター長が式辞を述べ,松本紘総長が本学を代表して挨拶した。
 そのあと来賓として,金子実 文部科学省高等教育局専門教育課視学官が祝辞を述べられた。続いて,荻上健太郎 日本財団海洋グループ海洋安全・教育チームリーダー(公益財団法人日本財団 会長 笹川陽平 代理)より,フィールド研と日本財団との連携の歴史と今後の展望に言及しながら,祝辞をいただいた。
 そのあと特別講演1として,山下洋副センター長より,「フィールド研の特色,10年間のあゆみ,および今後の展望」と題した講演があった。山下副センター長は,1990年代後半に京都大学で地球環境科学研究構想を打ち立て,その一環として,学内のフィールド施設を統合した新たな教育研究部局であるフィールド研が設置されたこと,その主眼は,これらのフィールド施設が連携することで,森と海のつながりや里のあり方について教育・研究すること,この取り組みを新たな学問分野「森里海連環学」として提唱し,その確立に取り組んできたこと,などについて講演を行った。
 また特別講演2として畠山重篤社会連携教授(NPO法人森は海の恋人理事長)より,「森は海の恋人:人の心に木を植える」と題した講演があった。畠山氏の提唱する「森は海の恋人」運動は,森の豊かな自然がそれに隣接する海をも豊かにする,という考えのもと活動されている。スギなどの単調な植林地に,さまざまな木々を植えて雑木林をつくり,それによって豊かな土壌ときれいな湧水地ができ,それが隣接する沿岸域への水や物質の流入を自然なものにすることによって,豊かな海洋生物をはぐくむというものである。この運動は当初,畠山氏だけで始められたが現在では全国から人が集まってこの活動に参加するようになり,自然ばかりでなく人間関係も豊かなものとなっている。
 これらの講演は,自然,人間,環境などをキーワードとする当該学問の発展と今後の人材育成なども視野に入れたフィールド研の将来への展望をも示すものであった。

年報11号

(当日の様子)

その他の写真は、こちらをご覧下さい。

申込
式典に参加を希望される場合は、ここをクリックし、氏名・フリガナ・年齢・性別を明記し、11月20日(水)までにフィールド研企画情報室宛にメールで申し込み下さい。 申し込みは締め切りました。
※先着100人、入場無料、どなたでもご参加いただけますが申込が必要です

問合先 京大フィールド研 企画情報室
電話 075-753-6420/FAX 075-753-6451

(参考)
「フィールド科学教育研究センター創設10周年記念式典および森里海連環学国際シンポジウムを開催」京大広報 696号(2014年1月)(PDFファイル 11MB)

(2014-10-17 更新)