原田真実氏が優秀発表賞を受賞

2016年12月18日、京都大学農学部総合館で開催された平成28年度日本水産学会近畿支部後期例会の口頭発表において、原田真実氏(地球環境学舎修士課程2回生・水域生物環境論)、橋口峻也氏(農学研究科修士課程2回生・海洋生物環境学)、神崎東子氏(同左)、清水連携准教授、横山連携教授および山下教授が優秀発表賞を受賞しました。

◯原田真実(京大院地球環境)・神崎東子・橋口峻也(京大院農)・望岡典隆・鶴川亮太(九大院農)・清水夏樹・横山壽(京大森里海連環ユ)・笠井亮秀(北大院水産)・山下洋(京大フィールド研セ)
「ウナギ石倉漁の生態学的役割に関する研究」

(研究内容の紹介)
 大分県の河川河口域で行われるウナギの伝統漁、“石倉漁”がウナギ資源に与える影響に関して研究した。“石倉”は河床に石を積み上げた構造物で、独特の景観をつくる。本研究により、石倉はウナギ自身の棲息場と共に餌生物の棲息場も提供していること、石倉に棲息する全長30cm未満のウナギは漁師によって再放流されることが分かった。適切な漁獲管理の下で行う石倉漁は、ウナギの初期成育場として重要な河口域の環境改善に貢献しながら、地域に馴染み深い景観やウナギの食文化を守ることのできる、持続的な漁法であると言える。