藤井 弘明 技術専門員・宮城 祐太 技術職員が森林管理技術賞を受賞

2023年9月28日、令和5年度全国大学演習林協議会秋季総会がナチュラルファームシティ農園ホテル(埼玉県秩父市)にて開催され、藤井 弘明技術専門員および宮城 祐太技術職員が、第25回森林管理技術賞を受賞しました。

 本協議会では、大学演習林等において教育・研究の支援や森林の維持管理に貢献した技術職員の業績を称えるため、1998(平成10)年に森林管理技術賞を制定し、翌1999年度から表彰を行っています。令和5年度の表彰者として、全国の大学演習林等の技術職員から12名が選出され、京都大学フィールド科学教育研究センターからは藤井 弘明技術専門員および宮城 祐太技術職員が選ばれました。

 授賞理由は以下の通りです。

北白川試験地管理技術班 藤井 弘明 技術専門員
特別功労賞【京都大学演習林の管理・運営と発展のための長年にわたる多大な貢献】

 藤井弘明氏は1986年に京都大学演習林に採用され、北海道研究林、芦生研究林、和歌山研究林、上賀茂試験地、北白川試験地を歴任、現在は北白川試験地で技術長兼技術班長として、試験地の運営を行いながら多数の技術職員をとりまとめている。技術専門職員であった2009年には第11回森林管理技術賞を受賞した。受賞後は技術班長、里域フィールド管理部門技術長に昇任し、受賞時の内容に加えて東北復興学生ボランティア引率なども含め多様な業務を担当し、技術組織を牽引してきた。

芦生研究林管理技術班 宮城 祐太 技術職員
若手奨励賞【経歴を生かした業務のデジタル化推進と社会教育への貢献】

 宮城祐太氏は林業大学校で学んだ作業や安全に関する最新の知見は伐木や造材といった業務だけでなく、実習受講生への教育指導にも生かされており、安全性および作業効率の向上をもたらした。加えて、採用後も各種研修を利用した新しい技術の習得に余念がなく、特にデジタル化関連の研修で培われた知識と技術を用いて業務のデジタル化を推進し、それまでの紙の野帳からデジタル野帳へと入れ替えるため、デジタル野帳作成支援ツールを整備することでタブレット端末による調査現場でのデータ入力を可能とし、毎木調査業務の効率化に貢献した。

(参考)全国大学演習林協議会 森林管理技術賞