フィールド科学教育研究センター森林生態系部門
森林情報学分野 特定研究員・特任助教
E-mail:yokobe.tomohiro.7s*kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
業績など(教育研究活動DB)
1. 研究分野
専門は生態系生態学、土壌生態学など。
(キーワード:物質循環、生物地球化学、森林土壌、窒素動態、窒素無機化、土壌微生物、真菌-細菌優占度、木質リター、火山灰土壌)
森林の物質循環における土壌微生物の役割などを調べています。これまで窒素の植物-土壌間の循環における真菌や細菌の役割をみてきました。森林では、窒素は植物から土壌、土壌から植物へとそのかなりの部分が循環されているのですが、ここで植物の特徴や土壌の鉱物の特徴が重要な役割を果たします。以下が最近取り組んでいる主な研究です。
・植物の特徴と土壌の炭素・窒素循環のつながり
針葉樹や広葉樹のような樹種の違いだけでなく、同じ樹種の中でも樹齢や環境の違いなどにより葉リター、細根、木質リターの量や質などが異なり植物-土壌間のつながりを変えます。これまでの多くの研究は葉リターに関するものが主でした。地下への根の物質循環に及ぼす影響は地上からのものと比べまだまだ分かっていません。また木質リターのような循環が長期にわたるものの影響も取り組むべき課題です。主に芦生研究林をフィールドに研究をしています。
・森林土壌における鉱物画分の物質循環や微生物群集へ及ぼす影響
日本では火山灰の影響が広域であるとされ、そこから生まれる黒ボク土は高い炭素の蓄積など特徴的です。ここで土壌の鉱物画分は炭素循環に大きな影響を及ぼすとされますが、微生物や窒素循環にも影響を及ぼします。北海道研究林標茶区でも調査しています。
・環境変化に対する森林土壌システムの応答
大気環境の変化は植物-土壌間の循環に影響を及ぼします。CO2濃度上昇、温暖化、降水量変化だけでなく、大気からの窒素降下量の変化も植物-土壌システムに大きな影響を及ぼします。窒素負荷が土壌微生物群集や窒素動態に及ぼす影響などについて冷温帯林で研究しています。
・その他
微気候などの立地環境の違いが植物-土壌のつながりに及ぼす影響なども今後調べていく予定です。
2.好きなもの
梅雨の時期が好きです。
(フィールド研における経歴とページ履歴)
2019-12-01/2020-03-31 森林生態系部門 森林情報学分野 研究員
2020-04-01/2021-01-31 森林生態系部門 森林情報学分野 教務補佐員
2021-02-01/2021-03-31 森林生態系部門 森林情報学分野 特定助教
2021-04-01/2022-08-31 森林生態系部門 森林情報学分野 研究員
2022-04-01 森林生態系部門 森林情報学分野 特任助教
2022-04-28 ページ公開
2022-09-01 森林生態系部門 森林情報学分野 特定研究員(新しい里山・里海 共創プロジェクト)