里山資源保全学分野 柴田昌三
フィールド研では、2004年に締結された全日本空輸株式会社との合意に基づいて、全日空が主催あるいは協力する植林活動を支援している。今年度もすでに国内で6カ所、海外で1カ所の植林活動を支援した。今回は、2007年8月27日に行われた、タイ中央部のチャイナート県を舞台に、国際的に緑化活動を繰り広げるオイスカの松山支部が主体となって行う活動を資金協力する全日空を支援した活動を紹介する。本活動はすでに三年目を迎え、タイ国内各地で植林活動を行ってきており、フィールド研からも講師を派遣してきた。今回植林活動が行われたのは、チャヤーヌキット・ピッタヤー中等高等学校の敷地内である。ここが舞台に選ばれたのは、この学校が位置する地域の行政や学校自体が植林活動に非常に積極的なためだとのことであった。ちょうど国王誕生日にあたった当日は、日本から来た学生たちも学校の子供たちと一緒になって、炎天下の中、熱心になおかつ楽しそうに植林活動をしていたのが印象的であった。また、その前夜には、「青空塾」と銘打った勉強会が開催され、日本からの参加者を前に柴田が世界の森林の現状について解説を行い、熱心な質疑が相次いだことも申し添えておく。
ニュースレター12号 2007年11月 ニュース