中川智之 技術専門員・勝山智憲 技術専門職員が森林管理技術賞を受賞

2021年9月21日、全国大学演習林協議会において、中川 智之技術専門員および勝山 智憲技術専門職員が、第23回森林管理技術賞を受賞しました。

 2021年9月21日に、令和3年度全国大学演習林協議会秋季総会がオンラインにて開催されました。

 本協議会では、大学演習林等において教育・研究の支援や森林の維持管理に貢献した技術職員の業績を称えるため、1998(平成10)年に森林管理技術賞を制定し、翌1999年度から表彰を行っています。令和3年度の表彰者として、全国の大学演習林等の技術職員から8名が選出され、京都大学フィールド科学教育研究センターからは中川 智之技術専門員および勝山 智憲技術専門職員が選ばれました。

 授賞理由は以下の通りです。

北海道研究林管理技術班 中川 智之 技術専門員
学術貢献賞【森林生態系への野外操作実験における技術貢献】

北海道研究林で実施されてきた冬季の大規模除雪実験、シカ柵実験、ササ刈り取り実験、施肥実験などの一連の野外操作実験において、プロット設営や資材の選択、操作実施のタイミングや方法、実際のデータ取得などについて、研究林の環境に即した形で効果的に研究遂行するための情報提供や直接的な技術指導、組織的な協力体制の構築など、学術分野において、これまでの勤務経験を生かして様々な技術的な貢献を積極的に行ってきた点が評価されたものです。

和歌山研究林管理技術班 勝山 智憲 技術専門職員
若手奨励賞【特定自主検査資格の取得による大型機械維持管理効率化と教育研究利用活性化への貢献】

森林系施設の維持管理に欠かせない車両系大型機械は、有資格者による定期検査が義務付けられていますが、近年、検査費用が増大していました。そこで勝山氏は検査に必要な資格を取得して近畿地区4施設の機械8台の検査を自ら実施し、他職員に機械管理のポイントを解説する取り組みを開始しました。これにより大きく経費が削減され、また日常の細かな機械トラブルへの迅速な対応も可能になり、教育研究の補助が遅滞なく実施できるようになったことが評価されました。

(参考)全国大学演習林協議会 森林管理技術賞

ニュースレター55号 2021年10月