2022年12月3日に、オンラインで開催された令和四年度日本水産学会近畿支部後期例会において、農学研究科応用生物科学専攻里海生態保全学分野 修士2年の近村勇之助さんが、優秀発表賞を受賞しました。
〇 近村 勇之助(京大院農)・高橋 宏司・益田 玲爾(京大フィールド研)
「マアジの異種混群に対する行動メカニズム」
(研究紹介)
マアジは、自然界でしばしば他の魚種と混群を形成します。本研究では、マアジがどのようなメカニズムで混群を形成するかを明らかにするため、水槽実験を行いました。種構成比の異なる群れに対する選好性を検討したところ、マアジは同種だけの群れよりも他の魚種(ネンブツダイ)を少数含む群れを好むことが明らかになりました。少数の異種を含む混群には、摂餌における競合を避けつつ警戒力を高める利点があると考えられます。本研究の内容は英文にて学術雑誌に投稿中です。