三田村啓理教授が海洋理工学会 令和5年度業績賞を受賞

2023年6月9日(金)に、日本科学未来館にて開催された海洋理工学会 令和5年度春季大会において、海洋生物環境学分野の三田村啓理教授が、令和5年度業績賞を受賞しました。

<令和5年度業績賞>
業績:バイオテレメトリ―・バイオロギング技術を用いた水圏動物の個体群レベルモニタリング手法の開発と適用
受賞者:三田村啓理 教授

業績の大要:三田村啓理氏は、複数の国内外の機関や企業等と連携して、バイオテレメトリー・バイオロギング技術ならびに海洋音響計測技術等の高度化を目指しつつ、開発した技術を水圏動物(魚介類、は虫両生類、鳥類等)に適用して行動・生態に関する研究を積極的に展開してきた。近年は、個体レベルではなく、従来困難とされた群れ、個体群レベルで行動をモニタリングできる技術の開発に成功した。その開発した技術によって、クロマグロ等の高度回遊性魚類の移動や群れ行動、また絶滅が危惧される東南アジアに生息するメコンオオナマズの移動・行動や生残等を世界に先駆けて研究している。これらの技術基盤を構築した意義は極めて大きく、一連の成果は海洋理工学、水産学、水中音響学、海洋学等の幅広い研究分野の発展に多大に貢献するものである。

(参考) 海洋理工学会 業績賞