2014年11月1日(土)~2日(日)、芦生研究林において、フィールド研公開講座「今、森から考える-生態学からみる、森と地球と私たち-」を開催しました(京大ウィークス2014参加イベント・参加者 一般枠19人・高校生枠11人・応募者75人)。
(当日の様子)
ポスター(3.5MB) チラシ(3.8MB)
公開講座2014「今、森から考える-生態学からみる、森と地球と私たち-」
講座の主旨
本公開講座は、『今、森から考える』をメインテーマにして3年目、通算で24回目を迎えました。今回は、「生態学からみる、森と地球と私たち」と題して開催します。
「生態学」は魅力的な学問です。私たちの周りの身近な生き物の暮らしぶり、はたまたアフリカや南米など遠い国の珍しい生き物の姿など、生態学を介して私たちの知識は豊かになり、わくわくした気持ちにさせてくれます。
でも、生態学が教えてくれるのは、肉眼で見える動植物の世界だけではありません。今回の公開講座ではまず、森の中にひっそり暮らす、キノコやカビの仲間—菌類—の営みと、森の生態系の中での役割について学びます。森には、普段は目に触れない小さな生き物たちの豊かな世界が広がっているのです。そして次に、森林の生態系から地球の生態系へと視線を広げていただきます。地球という大きな生態系を理解するにはどのような考え方をしたらよいのかを、学びたいと思います。
なにより私たち人間も、地球生態系の一部なのです。ミクロからマクロまで、生態学が教えてくれる最新の研究成果を学ぶことで、地球環境の未来のために何ができるのか、考えてみるきっかけにしてみませんか。
例年行っている野外実習では、由良川最上流域の天然生林での樹木観察などを通して、森の生態系を肌で感じることができると同時に、そこに生きてきた人々の営みの痕跡もみることができます。
日 程 2014年11月1日(土)9時~11月2日(日)15時(1泊2日)
会 場 フィールド科学教育研究センター 芦生研究林(京都府南丹市美山町芦生)
※京大ウィークス2014参加イベント
-プログラム- *雨天の場合は、やむを得ずプログラムを変更する場合がございます
11/1(土) 「芦生研究林の概要」 徳地 直子(京都大学フィールド研・教授)
「キノコとカビが語る芦生の森の魅力」大園 享司(京都大学生態学研究センター・准教授)
(当日配付資料が、大園先生研究室ページで公開されています。 2015-07-23 確認)
「森からわかる地球の話」伊勢 武史(京都大学フィールド研・准教授)
「樹木の識別入門」芦生研究林 技術職員
「原生的な森林に残る、人々の営みの跡をたずねて」
坂野上 なお(京都大学フィールド研・助教)
11/2(日) 天然林の観察(午前中は、由良川源流域である上谷歩道を歩き、午後は大カツラやトチノキ平などの下谷の渓畔林を観察します。河川の水量によっては、長靴が必要です。)
主 催 京都大学フィールド科学教育研究センター
協 賛 特定非営利活動法人 エコロジー・カフェ
交通手段 JR園部駅より送迎バス(11/1 7:30出発予定) または 自家用車
定 員 20名(応募者多数の場合は抽選,小学生以下は不可,中学生は保護者同伴)
受 講 料 無料(ただし、宿泊費など 約1万円 が必要)
宿 泊 先 芦生山の家(京都府南丹市美山町芦生須後13番地 TEL.0771-77-0290)
申込方法 電子メールまたは往復はがき(住所、氏名、フリガナ、生年月日、性別、昼間の連絡先(携帯電話・FAX・Emailなど)、芦生研究林までの交通手段(送迎バス・自家用車)を明記)
申込締切 9月18日(木)必着 申込を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
申込先・問い合わせ先 〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学農学研究科等総務掛
電話 075-753-6004 FAX 075-753-6005
電子メール agri-koukai*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
※当日はイベント傷害保険に加入しますが(保険料は京都大学が負担)、加入保険の範囲を超える賠償の責任は、保障できません。予めご了承ください。
※JR園部駅からの送迎バスを希望される場合、早朝到着の列車となりますのでご留意ください。
※前泊を希望される場合は、芦生山の家(TEL.0771-77-0290)または美山町観光協会(TEL. 0771-75-1906)までお問い合わせのうえ、各自でお手配ください。
実行委員長 徳地 直子
主担当教員 坂野上 なお
副担当教員 伊勢 武史
※2013年度公開講座は、台風と大雨による影響を考慮し、やむなく中止としました。初日に予定していた講義をフィールド研会議室で、特別講座「森に人がくるということ」として開催しました。