公開講座2012

2012年 7月27~29日 芦生研究林においてフィールド研公開講座「今、森から考える-森を伐る-」を行いました(一般参加者 32人、高校生枠 5人)。

京都大学ホームページの報告記事は、こちらをご覧下さい。(2012-08-22)
当日撮影された動画と発表資料が京大OCWで公開されました。(2013-02-13 追記 2019-07-18URL削除)

ポスター(2.4MB)は こちら  チラシ(2.9MB)は こちら (05-18更新)

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公開講座2012「今、森から考える-森を伐る-」

講座の趣旨
 昨年開催した第21回公開講座では、自然としての森を今一度見直すという意味で『今、森から考える』というメインテーマを掲げ、「森のめぐみ」について学びました。
 そこで学んだ森のめぐみにはいろいろなものありましたが、木材資源については、大きく取り上げることができませんでした。そこで、今年の公開講座では、木材資源を利用するためには避けて通れない「森を伐る」ことをテーマに取り上げることにしました。
 森の木を伐ることは自然破壊だ、という人がいます。一方で、森は人手をかけて伐って行かないとよい木材がとれないばかりか、荒廃してしまってむしろ環境破壊につながるという人もいます。どちらが正しいかではなく、その両方を考えることが必要だと思います。
 今回の講座では、森林資源を有効活用するための最新の森林施業方法や森林資源の流通と地域社会の現状を学びます。あわせて森林施業が森林とその流域におよぼす環境影響にも配慮しながら、「森を伐る」ことの今日的意味、有形無形の森のめぐみについて考えたいと思います。
 野外実習では、毎年実施している由良川最上流域の芦生天然生林での樹木植生実習やシカ食害の実態観察に加えて、間伐実験を行っているスギ人工林を視察し、伐った森を間近に実体験します。また、伐採作業の実演も計画しています。
 最終日には、芦生地域の林業についてその歴史的変遷を交えて学ぶ予定です。これらの講義と実習を通じて、これから森とどのような関わりを持って生きていけばいいのかを考えていただければと思います。

 -プログラム-

 7/27(金) 「芦生研究林の概要」 中西 麻美(フィールド研・助教)
      「なぜ森を伐るのか-これからの社会の中での森とのつきあい方」 長谷川 尚史(フィールド研・准教授・芦生研究林長)
      「森を消費するわたしたち-資源利用はどのように変わってきたか」 坂野上 なお(フィールド研・助教)
      「森を伐ると環境はどう変わるの?」 徳地 直子(フィールド研・准教授)
      「樹木の識別入門」 芦生研究林 技術職員

 7/28(土)  天然林の観察(午前中は上谷の植生などを観察します。午後は[健脚・木を測る・ぶらつき]の3コースに分かれて歩きます。人工林伐採実験地の視察も行います。)

 7/29(日) 「産業遺産を歩こう-原生的な森林に残る人間の軌跡」 中島 皇(フィールド研・講師)

主  催 京都大学フィールド科学教育研究センター
協  賛 全日本空輸株式会社, 特定非営利活動法人 エコロジー・カフェ

日  程 2012年7月27日(金)13時~7月29日(日)12時(2泊3日)
会  場 京都大学フィールド科学教育研究センター 芦生研究林(京都府南丹市美山町芦生)
交通手段 JR園部駅より送迎バスまたは自家用車
定  員  30名(応募者多数の場合は抽選,小学生以下は不可,中学生は保護者同伴)
受 講 料 8,200円(中高生は4,100円)この他、宿泊費など 約17,000円 が必要です。
申込方法 電子メールまたは往復はがき(住所、氏名、フリガナ、年齢、性別、昼間の連絡先(携帯電話・FAX・Emailなど)、交通手段(送迎バス・自家用車)を明記)
申込締切 6月25日(月)必着 一般申込は締切りました。多数のご応募ありがとうございました。
申込先・問い合わせ先 〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学農学研究科等教育・研究協力課研究協力掛
      電話 075-753-6411/FAX 075-753-6005/電子メール sympo*adm.kais.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
中高生のグループ参加 
 中高生のクラブ活動等によるグループ参加については、こちらをご覧ください。参加を検討されている場合は、6月8日(金)までに、フィールド研企画情報室(075-753-6420)までお問い合わせ願います。(05-25 更新)

実行委員長 吉岡 崇仁
主担当教員 中西 麻美

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