2021年10月23-24日に、オンラインで開催された第59回大会 日本甲殻類学会において、瀬戸臨海実験所の元院生の吉川晟弘さん、後藤龍太郎助教、朝倉彰教授が日本甲殻類学会学会賞(論文賞)を受賞しました。
Yoshikawa A., Goto R., and Asakura A. 2018.
Transfer of the gatekeeper sea anemone Verrillactis sp. (Cnidaria: Actiniaria: Sagartiidae) between shells by the host hermit crab Dardanus deformis (H. Milne Edwards, 1836) (Decapoda: Anomura: Diogenidae). Crustacean Research, 47: 55–64.
https://doi.org/10.18353/crustacea.47.0_55
(研究紹介)
ヤドカリとイソギンチャクの共生関係は、海洋における相利共生の例として有名である。ヤドカリが貝殻を引っ越す際に、共生しているイソギンチャクも新しい貝殻に連れて行くことが知られている。しかし移送に関わる両者の行動様式、およびそれを完了させるまでの時間は、これまで定量的に記録されていなかった。そこで私たちは、カブトヤドカリ–モンバンイソギンチャク共生系における行動様式・時間を詳細に記録し、報告した。本成果により、本共生系の行動生態の理解を大きく進めた。
結果については、日本甲殻類学会ウェブページに掲載されます。