和歌山研究林ミニ公開講座(京大ウィークス2021)の開催

10月9日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設の存在および意義、教育・研究内容を地域を中心とした一般市民の皆さまに知ってもらうことを目的に、2015年から開催しているものです。今年も昨年と同様、新型コロナウイルスの影響を考慮し、感染防止の観点から定員を例年より少ない10名にして企画を行いました。今回は定員を超える応募があったため、抽選の結果、当選された10名の方々にご参加いただきました。

当日は、有田川町清水行政局駐車場に集合し、受付・検温を済ませた後、マイクロバスで護摩山スカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。当研究林の長谷川尚史准教授や技術職員の案内により、主に標高の高い尾根部で自然観察を行いました。当日は好天に恵まれ、歩くとやや汗ばむほどの陽気で快適に観察コースを散策できました。参加者はこの地域特有の様々な樹木の特徴や、森林の成り立ち、木材資源としての利用と課題などに関して理解を深めました。

参加者からは、「知らない植物の種類を多く知ることができた。」「植物と地形の関係がよく分かった。」「説明がわかりやすくとても勉強になった。」などの感想が寄せられ、イベントは好評のうちに終了しました。

 

清水行政局での開校式

護摩山スカイタワー周辺部の解説

ヒノキ人工林内での解説

立ち枯れ木の役割に関する解説

流域源頭部の地形に関する解説

ブナの大木の解説

モミとツガの見分け方を解説

ヒメシャラやミズメが優占する二次林内を歩く