久米 学特定助教が2022年度河川基金事業の優秀成果として表彰

2023年8月25日、TKPガーデンシティPREMIUM京橋(東京)で開催された令和5年度河川基金研究成果発表会において、海洋生物環境学分野の久米 学特定助教が優秀成果として表彰されました。

2022年度河川基金事業 優秀成果表彰
「堰を登れるウナギと登れないウナギは何が違うのか?」
久米 学

(研究紹介)
 ニホンウナギの減少要因の1つに河川横断工作物による生息環境の減少が挙げられます.その一方で,しばしば堰の上流でも本種を見ることができます.本研究事業では,堰を登ることができるウナギと登れないウナギの違いに着目しました.赤外線ビデオカメラで撮影した画像から,全長10cm以下の個体が165cmの堰を登ること,全長11cm以上の比較的大きな個体は堰を登らないこと,全長10cm以下の個体でも堰を登らない個体が多くいること,がわかりました.これらの結果は,ニホンウナギの生活史の中で極限られた時期にのみ,一部の個体が堰を越えて分布を拡大することを示しています.

(参考)公益財団法人河川財団