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ILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」

2022年8月31日~9月2日に長谷川尚史准教授による京都大学1回生を対象とするILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」が行われました。受講者は4名(理学部、工学部、農学部)が集まりました。
本セミナーは、下刈り、間伐、集材など、伝統的に日本で行われてきた林業作業を体験するとともに、最先端の林業の作業現場を見学、山村で暮らす人々との交流を通し、来るべき循環型社会の中で、森林資源をどのように持続的に利用していくかについて考え、自然科学、社会学など様々な側面から議論することを目的としています。
研究林内での実習は9月1日に行われ、間伐プロットの設置、毎木調査(胸高直径、樹高、形質、樹木位置図)、間伐木の選木、間伐作業が行われました。当日は朝から悪天候となり、実施が危ぶまれましたが、昼前からは回復し、予定していた全行程は実施できなかったものの、無事に間伐作業まで行うことができました。受講者の皆さんには、悪天候の中での野外活動となり大変だったと思いますが、今回の実習を通じて、森林・林業についての知見を深めてもらえると幸いです。3日間お疲れ様でした。

コンパスによるプロットの設置
毎木調査
ノコギリによる間伐作業

 

 

チェーンソー体験

下刈りの実施

令和4年8月24日に10林班の茗荷平において、下刈り作業を実施しました。こちらは令和3年4月にスギの苗木を植栽し、獣害防止のためのツリーシェルターを設置した場所です。

ウリハダカエデやススキといったシカの食害を受けにくい植物の生長が旺盛で、シェルターの高さ(140cm)を超え、苗木の生育を阻害する恐れがあるため、これらを対象に刈払いました。

スギの苗木は、大半がシェルターの高さを超え、順調に生育していますが、雑草類も同じように生育が良いため、今後も定期的な巡視を行い、必要があれば下刈りを実施していきたいと思います。

作業前の様子
刈払い機による作業
作業後の様子

 

 

シェルターの高さを超えた苗木