新人紹介 Sarina Bao

新人紹介  Sarina Bao

瀬戸臨海実験所 Sarina Bao 特任助教

 2023年4月1日より、フィールド研とイオン環境財団の連携事業である「新しい里山・里海 共創プロジェクト」の特任助教に着任いたしました。
 私の専門は農村計画学・持続的農村開発論です。これまで、京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻 農村計画学・持続農村開発論研究室の博士課程(2012〜2015)に在籍し、明治大学研究員(2015〜2017)、京都大学森里海連環学教育ユニット研究員(2017〜2018)として勤務してきました。地域が抱えている人口減少と高齢化から生じた農家後継者不足、地域コミュニティの衰退などの様々な喫緊の課題を解決する方策について、地域の人々の暮らしと考えを大事にしながら、地域の人々とともに、地域社会の未来を支える社会システムをデザインする研究に取り組んできました。その際、関西関東の様々な農村地域を訪ね、アンケート調査とインタビュー調査を実施し、さらに地域住民、行政、個人や活動団体、企業を集めたワークショップなども多数行い、理論と現場知の二つの柱から地域づくりにかかわってきました。
 「新しい里山・里海 共創プロジェクト」では、これまでの地域づくりの理論と実践の経験をいかし、里山・里海の社会構造の特徴を調査し、里山・里海の環境保全に取り組んでいる個人や活動団体の実態を解明した上で、里山・里海の持続的な維持管理にかかる各ステークホルダーの交流や協働を促すコンソーシアムの構築を行っていきます。これらの研究活動を通じて、里山・里海のモデル地域の特徴をまとめ、効果的な情報発信のありかたについて検討し、幅広い世代での地域内、地域間連携に貢献していきます。

ニュースレター60号 2023年6月