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八幡小学校森林体験学習(2022年春)

令和4年5月23日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。
この事業は例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の事業の一環で春と秋の年2回実施されています。

技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースをゆっくり散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方の解説や、天然林の観察を行いました。
午後からは午前に歩いた観察コースで見つけた樹木の識別テストを行いました。10種類の樹木について、名前と特徴をそれぞれ回答してもらいました。
「これは葉っぱがとがっているやつだ」、「特徴はわかってるけど名前が出てこない」など、悪戦苦闘しながらも生徒たちは楽しく学習していました。

この体験を通じて「樹木の調べ方がよく分かった。」「樹木の名前がわかって親しみがわいた。」「もっといろいろな樹木を調べたい。」などのうれしい感想をもらいました。

研究林の概要説明
樹木観察の様子1
樹木観察の様子2

 

 

樹木識別テストの様子

安諦小学校の森林体験学習(2022年春)

令和4年5月19日に有田川町立安諦小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースを散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方について説明を行い、天然林に生える10種類ほどの樹木を覚えてもらいました。「葉っぱを見たら木の名前が調べられることが分かった。」「知らない木の名前を覚えることができて森についての興味がわいてきた。」などの感想をもらい、うれしく思いました。

今回の森林学習は、都合により午前中だけの授業になり、識別テストをする時間がとれなかったため、テスト用の枝葉のサンプルを持ち帰って小学校でテストをしてもらいました。テストの結果がどうなったか、解答用紙が届くのが楽しみです。

 

ヒメシャラの肌触りを確認

葉による見分け方の解説

保育間伐の実施

1月よりスギ・ヒノキの人工林(6林班、30年生)において保育間伐を実施しています。
適正な密度管理を行うことにより、込み合った林内に適度な空間や日射が確保され、残された樹木の健全な成長を促します。
2月は雪や風の影響で実施できない日が多くありましたが、3月に入ってからは安定した天候が続いています。
引き続き、安全に留意して作業を進めてまいります。

現場までの作設した歩道を進む

チェーンソーによる伐採

伐採木を玉切りする

作業中の様子(左が作業前、右が作業後)

作業前の真っ暗な林内

作業後の明るくなった林内

水道設備のメンテナンス(2)

前回報告した水道設備のメンテナンス(1)により、水道の濁りと水流は回復しましたが、その数日後には簡易水洗トイレの水が出にくくなったので、トイレタンクのフィルター掃除を行いました。

トイレタンク内にあるフロート部の管の入口にメッシュのフィルターがあるので、フロート部を取り外します。フィルターに詰まった砂などをメッシュを破損しないように丁寧に取り除きました。フロート部などを元通りに設置し、水漏れと通水を確認して作業完了です。

和歌山研究林は森林の教育・研究のため、事務所も森林に囲まれた僻地に設置されており、町からは遠く、専門業者の対応もすぐには受けられない環境にあります。このため、利用者の不便を軽減するためには、職員は細かな部分の保守についても早急に対応しなければなりません。

タンクのフタを開ける前に蛇口を取り外す

フタを開けてタンク内のフロートを取り外す

ゴミがたまったフィルター部分

フィルター部分を掃除する

きれいになったフィルター

元通りに設置して通水確認

水道設備のメンテナンス(1)

和歌山研究林では上水道がなく、近くの沢から直接水を引いて使用しています。このため、細かい砂などが常に流れ込んでくる状態のため、建物に入る直前に設置している砂取り器・浄水器・除菌器を通して使用しています。これらの設備は定期的なメンテナンスを行っています。

冬期は凍結防止のため、ほとんどの蛇口から水を流している状態のため取扱水量が多くなり、浄水器のろ過機能が追い付かず、水の濁りや詰まりなどが発生しやすくなります。今回は水の濁りと水流の減少が発生したので、砂取り器と浄水器のフィルター掃除を行いました。いずれのフィルターにも多くの泥や砂がたまっていました。これらのフィルターを掃除したり、きれいなフィルターに入れ替えをして、元通りに設置しました。このような作業は一般的な上水道を使用しているところでは行わないと思いますが、上水道のない和歌山研究林ならではの作業であると思います。

 

左から砂取り器、除菌器、浄水器

砂取り器のふたを外してフィルターを掃除する

浄水器の中は多くの泥が付着していた

浄水器のフィルターを取り出して掃除する

きれいなフィルターを配置する

水が漏れないように浄水器のふたを締め付ける

2021年度 ウッズサイエンス閉校式

2022年1月11日に有田中央高等学校清水分校でウッズサイエンスの閉校式を行いました。

この授業は、和歌山県立有田中央高等学校清水分校との共催で3年生を対象に2002年度より開講しており、清水分校の学校設定科目(通年)の一つとして地域の主要な産業である林業や、身近な環境である森林について学習することを目的としています。今年度からは有田川町関係機関で結ばれた四者協定の一環としても行われました。

閉校式では、和歌山研究林長の徳地教授による森林における物質の動態に関する講義、それに関連した雨水などの水質計測実習が行わました。最後に1年間の授業を振り返り、レポートを作成してもらいました。

閉校式での徳地林長による講義

計器による水質計測

今年度のウッズサイエンスでは4月20日の開校式から閉校式まで全22回の授業を行いました。1学期は主に分校およびその周辺で行われ、森林や地域の林業に関する講義、研究林で行っている研究補助のほか、測量や測樹で使用する計測機器の使い方、林業で使用するチェーンソーなどの機械器具の操作について学習しました。2学期は主に研究林で行われ、1学期で学んだ内容を生かして、林内でのプロット設定や毎木調査、チェーンソーを用いた伐採体験、油圧ショベルなどの大型機械の操作体験、樹木識別や調査データのまとめ方など、森林や林業に関する幅広い分野について学習しました。

今年度は女子学生1名と少ない受講生でしたが、とても意欲的に取り組んでくれました。まとめのレポートでは、「コンパスやレベルの設置が難しかった。」「三角関数を駆使して樹高を測定する過程は達成感があった。」「チェーンソーや大型機械の操作など貴重な経験ができて楽しかった。」「林業は予想以上に繊細で、体力のいる仕事であると実感した。」「樹木の見分け方や京大の森の特徴を詳しく知ることができて勉強になった。」「森・里・海という視点で自然の形を知ることは新鮮であった。」などの感想をいただき、この授業が有意義であったものであろうと、職員としてはうれしく思っています。この授業を通して得られたことを、この先の進路においても、何らかの形で役立ててもらえれば幸いです。一年間お疲れ様でした。

 

開校式での長谷川准教授による講義

校庭でのコンパス測量

測量結果をまとめる内業

苦労したレベルの設置

チェーンソーの取り扱いについて学習

刈払い機による下刈体験

アマゴの捕獲調査(神戸大の研究補助)

樹木識別実習

チェーンソーによる伐採体験

ホイールローダの操作体験

コンパス測量によるプロット設置

天然林での毎木調査

 

モニタリングサイト1000事業の毎木調査

12月2日より、環境省モニタリングサイト1000事業での毎木調査を実施しています。
モニタリングサイト1000とは全国1000カ所程度のモニタリングサイトにおいて、生態系の指標となる生物種の個体数変化等のデータを長期間継続的に収集していく事業です。
和歌山研究林では、その事業における「森林系コアサイト」として2005年より9林班八幡谷学術参考林(モミ・ツガの天然林)内に1haの調査プロットが設置されており、毎木や落葉・種子、甲虫、鳥類の調査を実施しています。

毎木調査は毎年実施しており、プロット内に生育する胸高周囲長が15cm以上のすべての樹木を対象に、樹種、太さ、位置を記録しています。前回の調査と同じ個体について、生死の確認、胸高周囲長の測定、新たに周囲長15cm以上になった個体の記録を行います。※胸高周囲長とは地上1.3mの位置での幹の周囲長で、樹木の太さの指標となり、毎回同じ位置で測定できるよう幹に目印(ライン)をつけています。

また、測定位置には釘などでタグをつけることはせず、マーカーで個体番号や測定ラインを記入するようにし、幹に傷をつけないよう配慮しています。タグは樹体への影響が少ないと思われる谷側の地際に釘で取り付けています。

和歌山研究林のサイト内には約1,600本の調査個体が生育しており、3日程度かけて調査を行います。
調査は3.4人の職員が協力して行い、測定者(2.3名)、記録者(1名)に分担して行います。
中には胸高周囲長が3mを超える個体もあり、メジャーを幹に巻き付けて測定するのが大変なこともあります。

このような地道な調査を長期間続けることにより、森林や生態系の動態の解明につながる一役を担っています。

 

調査は測定者と記録者に分担して行う

幹にマーカーで個体番号と測定位置を記入する

記入された番号と測定ライン

太い個体は幹にメジャーを巻き付けるのが大変

新たな個体は地際にタグを釘で取り付ける

調査地の林況(モミ・ツガが優占する)

安諦小学校の森林体験学習

令和311月19日に有田川町立安諦小学校5年生よる森林体験学習を行いました。今回が初めての研究林来研ということで、10林班茗荷平に集合し、まずは技術職員から研究林の概要説明、天然林と人工林の違いや林業の説明、樹木の見分け方などの説明を行いました。

それから、隣りの人工林に移動し、職員からノコギリの使い方や間伐する木の選び方、木の倒し方や倒す方向の確認、安全確保などの説明を受けたあと、ヒノキの木を1本伐採しました。ノコギリの切れ込みを確認しながら慎重に切り進め、狙ったとおりの方向に伐倒できました。伐倒後は切り口の確認をしたり、ヒノキの匂いを体感しました。丸太切りはスギとヒノキの2種類を用意し、輪切りにした丸太の年輪を観察したり、チェーンソー体験をしたり、コースター作成をしました。全校生徒へのお土産にするということで、沢山のコースターが出来上がりました。

「木を切るのは大変だったけど楽しかった」、「お土産がいっぱいできてよかった」などの感想をくれて、初めての研究林を楽しんでもらえてよかったです。これをきっかけに地域でも森林や木に興味を持ってもらえたらうれしく思います。今回は5年生1人の参加となりましたが、今度は皆さん一緒に楽しんでいただけるよう全校でのご参加をお待ちしております。

 

職員による周辺の森林についての説明

間伐体験での追い口切りの様子

最後は押して倒しました

ノコギリでの丸太切り体験

サンドペーパーできれいに磨きました

完成したコースター(全校児童分)

八幡小学校の森林体験学習(2021年秋)

令和311月18日に有田川町立八幡小学校5年生よる森林体験学習(2021年秋)が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の授業の一環で春と秋の年2回実施されています。6月に行われた春の部では天然林での樹木観察を行い、今回の秋の部では人工林での間伐体験を行いました。

10林班茗荷平周辺の人工林でノコギリを使った間伐と丸太切り体験を行いました。始めに技術職員による説明を受け、天然林と人工林の違いや人工林の手入れについて学んだ後、間伐と丸太切りの体験を行いました。それぞれの生徒に職員が付いて、ノコギリの使い方や木の倒し方、安全に関する注意などを受け、間伐はひとり1本ずつ伐採しました。丸太切りでは輪切りにした丸太の年輪を数えたりサンドペーパーできれいに磨いてコースターに仕上げました。

「真っすぐ切るのが難しい」、「しんどいなあ」、「疲れた」などと言いながらも木が倒れた時には歓声が上がり、大変ながらも楽しく作業していました。この取り組みを通じで、木を切ることの大変さや間伐の必要性、木とふれあうことの心地よさなどを感じてもらい、森林や木材に関する興味を持ってもらえたらうれしく思います。

ノコギリの使い方の説明

木の倒し方の説明

間伐作業の様子1

間伐作業の様子2

チェーンソー体験

コースター作成

和歌山県農林大学校 の実習

令和31112日に和歌山県農林大学校林業研修部による実習が行われました。

午前9時半に護摩さんスカイタワーに集合し、長谷川准教授による開講の挨拶と研究林の概要説明を行った後、研究林内に移動し長谷川准教授および技術職員の案内により、5.6林班尾根部の冷温帯天然林を歩き、樹木観察を行いました。その後、10林班の新植地や新設した作業道を歩き、獣害防除や作業道の路線選定や維持管理に関する解説が行われました。続いて4林班の広葉樹見本林へ移動し、広葉樹人工林の育成に関する解説が行われました。

開講の挨拶と概要説明

天然林での樹木観察

植栽木に設置した獣害防止シェルターの解説

作業道における災害復旧箇所の解説

作業道における崩壊危険個所の解説

広葉樹見本林での解説