月別アーカイブ: 2021年9月

作業道路面補修その3

作業道路面補修その2の続きを行いました。

前回の補修箇所から、さらに下方の路面へと続いている長い亀裂を木組みにより補強します。木組みの方法は作業道路面補修その1と同様ですが、今回の亀裂は長さ10m以上あるので、6m程度の木組みを横並びに2か所設置しました。

今回の長い亀裂は路面を流れた雨水が一か所に集中したため、路面が洗堀されて形成されたものと推測されました。このため丸太を利用した排水溝を設置して路面に流れる雨水が分散するようにしました。これは丸太を横に置くという簡便な方法ですが、効果があることが実証されています。

今回で、この作業道路線での補修作業は終了となります。今後しばらくはこの状態で維持できれば幸いです。

 

作業前(長い亀裂がある)

重機で掘削して路床を転圧する

丸太を設置する

丸太を固定する

土砂を埋め戻し完成

丸太を横に置いて排水溝を設置する

当研究林の勝山智憲技術専門職員が森林管理技術賞若手奨励賞を受賞

令和3年9月21日に開催された全国大学演習林協議会総会において、今年度の森林管理技術賞の授賞式がオンラインで行われました。この賞は、全国の大学演習林において教育・研究の支援や森林の維持管理に貢献した職員の技術を評価するためのもので、1.特別功労賞 2.技術貢献賞 3.学術貢献賞 4.若手奨励賞 の4部門で表彰が行われています。

今年度の森林管理技術賞において、当研究林の勝山智憲技術専門職員が若手奨励賞を受賞しました。「森林林業に関する十分な資格取得と資格を活かした演習林等の維持管理を通じて教育研究・地域貢献」への功績が評価されての受賞となりました。

日頃の業務の成果がこのような形になり、同じ施設で働く職員としても誇らしく思います。この受賞を契機にさらなるご活躍を期待します。

受賞おめでとうございました。

勝山技術専門職員の受賞コメントはこちら

境技術長より表彰状の授与

技術賞取ったどー!

作業道路面補修その2

作業道路面補修その1に引き続き、同じ路線で亀裂の補修をしました。

今回は、ヘアピンカーブ路肩部の土嚢袋で補強している箇所の亀裂で、土圧により土嚢袋が谷側に若干傾斜していたので、土嚢袋の置きなおしをして路肩の補修をします。約1tの土嚢袋を重機で吊り上げ、一旦取り除きます。その後、亀裂箇所を重機で掘削し、路床を転圧して固めます。土嚢袋を再度設置し土砂を埋め戻しながら転圧し、路面を整地して完成としました。荷下ろし役の職員と息を合わせて適切な場所に土嚢を設置するために、繊細な重機の操作技術が必要となりました。

今回の亀裂はさらに10mほど下方の路面まで続いており、こちらは別の機会に補修を行いたいと思います。

 

作業前(長い亀裂がある)

重機で掘削して土嚢袋を取り除く

重機で路床を転圧する

土嚢袋を再設置する

土砂を埋め戻しながら転圧する

路面を整地して完成

和歌山研究林ミニ公開講座2021(受付終了)

和歌山研究林は和歌山県で最も標高の高い地域に位置する研究林です。このミニ公開講座では、モミやツガ、ブナの大径木が見られる天然林やスギを主体とする人工林をスタッフの解説により少人数で散策しながら、植物や森林の特徴について学びます。

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日  程:
2021年10月9日(土) 9時30分~16時00分
台風等により中止した場合、10月23日(土)の9時30分~16時00分に順延する予定です。
10月23日が中止となった場合、順延はありません。
当日スケジュール(小雨決行):
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 ごまさんスカイタワーへ移動(バス)
11:15 ごまさんスカイタワー着(トイレ休憩)
12:00 散策開始 途中昼食
13:00 散策再開
14:30 散策終了 トイレ休憩後行政局駐車場へ移動(バス)
16:00 行政局駐車場着 閉校式 解散
(雨天の場合)
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 講義
12:00 閉校式 解散
会  場:
和歌山研究林(和歌山県有田郡有田川町上湯川76)
*室内での講義の場合は、有田川町清水地区にある有田川町の施設を利用。
集合場所:
有田川町清水行政局前駐車場(有田川町清水387-1)
*JR藤並駅・阪和道有田ICから車で約50分
*集合場所から和歌山研究林まではマイクロバスにて移動していただきます。(所要時間1時間程度)
対  象:
斜面を歩行できる方。小学生以下は保護者同伴。
定  員:
10名(応募者多数の場合は抽選)
今年度もコロナウイルス感染拡大防止のため縮小しております
参 加 費:
無料
持 ち 物:
弁当、水筒、山歩きに適した服装・履物、雨具、マスク等新型コロナ感染対策品
申込方法:
下記、googleフォームに必要事項をご入力下さい。
https://forms.gle/iw5YfcmmH99yNk4X8

 和歌山研究林からのメールを受信できるように設定してください。
 個人情報は本講座の運営以外には使用いたしません。

申込期間:2021年8月10日(火) ~ 2021年9月10日(金) 15:00
申し込み受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。

問い合わせ先:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
電話 0737-25-1183
電子メール fserc-wakayama@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
*対応時間 8:30~17:00 (土日祝 8/16,17,18休)

注意事項:
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため以下のことに留意してください。
詳細はこちら
*悪天候の場合は現地の判断で中止することもあります。
*イベント傷害保険に加入しますが(保険料は京都大学が負担)、加入保険の範囲を超える賠償の
責任は、保障できません。予めご了承ください。

主催:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
(京大ウィークス2021参加イベント)
後援:有田川町教育委員会

前回開催時の様子はこちら

水源地整備作業

和歌山研究林の事務所では、水の確保のため、近くの沢から直接水を引いています。そのため大雨などの後は水源地に土砂等がたまり、水量や水質が低下するため定期的な整備が必要です。今年の8月中旬の大雨により、水道の水量が安定しなかったため、水源地の整備を行いました。

水源地は事務所から近くの下がり滝の上部にありますが、水源地までは滑落の危険がある急峻な歩道を100mほど登っていかなければならず、たどり着くまでが一苦労です。

水源地では土砂が大量に堆積しており、取水口は見えない状態でした。取水口が現れるまで手作業でひたすら土砂を取り除きます。今回は沢の水量が多く、取水口へ勢いよく水が流れ込むため、水道管に大量の空気を取り込むことになり水道が途切れる恐れがありました。このため取水口上部に堰を設け、水の勢いを調整できるように工夫しました。

この作業により、安定した水量に復旧しました。重労働ではありますが、和歌山研究林で生活するためには必要不可欠な作業です。しばらくはこの状態で保ってもらいたいものです。

 

下がり滝の横から歩道を上がる

急峻な道を這い上がる

土砂が堆積した取水口

手作業による土砂除去作業1

手作業による土砂除去作業2

作業完了後の取水口