2023年度末に、教育研究棟の階段改修工事が行われました。教育研究棟の階段および手すりは屋外に設置されていることから、風雨や日光にさらされて近年腐食が目立つようになっていましたが、今回の工事により木製から亜鉛メッキの鋼製に交換となったことで、腐食にも強くなり、安全に利用できるようになりました。
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水道設備のメンテナンス(2)
前回報告した水道設備のメンテナンス(1)により、水道の濁りと水流は回復しましたが、その数日後には簡易水洗トイレの水が出にくくなったので、トイレタンクのフィルター掃除を行いました。
トイレタンク内にあるフロート部の管の入口にメッシュのフィルターがあるので、フロート部を取り外します。フィルターに詰まった砂などをメッシュを破損しないように丁寧に取り除きました。フロート部などを元通りに設置し、水漏れと通水を確認して作業完了です。
和歌山研究林は森林の教育・研究のため、事務所も森林に囲まれた僻地に設置されており、町からは遠く、専門業者の対応もすぐには受けられない環境にあります。このため、利用者の不便を軽減するためには、職員は細かな部分の保守についても早急に対応しなければなりません。
水道設備のメンテナンス(1)
和歌山研究林では上水道がなく、近くの沢から直接水を引いて使用しています。このため、細かい砂などが常に流れ込んでくる状態のため、建物に入る直前に設置している砂取り器・浄水器・除菌器を通して使用しています。これらの設備は定期的なメンテナンスを行っています。
冬期は凍結防止のため、ほとんどの蛇口から水を流している状態のため取扱水量が多くなり、浄水器のろ過機能が追い付かず、水の濁りや詰まりなどが発生しやすくなります。今回は水の濁りと水流の減少が発生したので、砂取り器と浄水器のフィルター掃除を行いました。いずれのフィルターにも多くの泥や砂がたまっていました。これらのフィルターを掃除したり、きれいなフィルターに入れ替えをして、元通りに設置しました。このような作業は一般的な上水道を使用しているところでは行わないと思いますが、上水道のない和歌山研究林ならではの作業であると思います。
擁壁裏込め材改良工
5月13日から8月5日にかけて、11林班丸太集積場擁壁の裏込め材改良工を行いました。
5、6月はバケット容量0.45㎥用スケルトンバケツ(80mm×80mmマス目)をリースし、裏込め材の生産を行いました。
7月上旬からは裏込め部不良土壌の除去をミニ油圧ショベルと油圧ショベルで行い、7月下旬からはクローラキャリアをリースし裏込め材を埋め戻しました。
最後に、裏込め材の流出を防ぐため、木組みを行いました。
UAVによるデータ収集
2016年7月29日に持続的森林管理のための森林域でのGNSS技術の応用に関する研究の一環として、UAV(無人航空機)によるデータ収集が、(株)竹谷商事、ジオサーフ(株)の協力のもと行われました。
給排水施設維持
2015年6月17日に本年度2回目となる給排水施設維持を行いました。
研究林には上水道設備がないため、4林班を流れる下り滝の上流部から水を取り、浄水器で濾過して利用しています。 大雨の後などは水を通す管の口が土砂に埋まり、水量・水質が低下するため、定期的に清掃を行っています。