投稿者「WAKA」のアーカイブ

事務所機能復帰のお知らせ(令和元年10月)

先日の台風10号の影響で、和歌山研究林事務所は電気及び電話が不通となり、清水分室に事務所機能を仮移転しておりました。
この度、和歌山研究林事務所にて通常業務を行える体制が整いましたので、和歌山研究林事務所に事務所機能を復帰致します。
何卒よろしくお願いいたします。

連絡先は下記のとおりです。

・住所
〒643-0551 和歌山県有田郡有田川町上湯川76
京都大学和歌山研究林
・TEL:0737-25-1183
・FAX:0737-25-0172
・メールアドレス
waka@のあとにkais.kyoto-u.ne.jp(変更ありません)

和歌山研究林へのアクセスについて(追記有)

*7/14 19:00より全面通行止めが解除され、片側交互通行となりました。
和歌山県道路情報もご参照ください。
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7/4から降り続いた大雨により、県道19号美里龍神線(清水橋から1.7kmほど先)において、法面が崩壊し全面通行止めとなっております。
通行止めは7/6 6:30から開始され、現在復旧工事中ですが、規制解除の目途は立っていません。
和歌山研究林へは、林道清水上湯川線から迂回していただく必要があります。

和歌山県道路情報(和歌山県ホームページ外部リンク)もご参照下さい。

通行可能になり次第、別途案内させていただきます。
皆様にはご不便をおかけしますが、通行には十分ご注意下さい。

「リンク」ページに和歌山県防災情報関連ホームページアドレスを追加

リンク」ページに和歌山県防災情報関連ページの

・和歌山県道路情報
・和歌山県河川/雨量防災情報

を追加しました。

和歌山県内における道路の交通規制や、実況雨量などのデータが公開されております。
和歌山研究林に来研される際には、ご参照下さい。

*リンクへの掲載は和歌山県県土整備総務課からの許可を得ております(2018年7月9日)。

総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク)

2018年6月1日に県立有田中央高等学校清水分校との共催で総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク)を行いました。
午前9時過ぎにごまさんスカイタワー駐車場に集合し、5林班から6林班の研究林境界部尾根を約2時間かけて歩きながら、樹木を中心とした自然観察を行いました。
午後からは和歌山研究林の教育研究棟にて「和歌山研究林の概要 山のめぐみを活かす情報と機械」という題目で長谷川林長による講義を行いました。

自己紹介

人工林の解説

樹木を中心に自然観察

教育研究棟での講義

総合的な学習の時間「森のこと知ろう」環境

2018年5月24日に、有田川町立八幡小学校(5年生6名)、有田川町立久野原小学校(5,6年生4名)、有田川町立安諦小学校(4,5年生4名)の3校合同で、『総合的な学習の時間「森のことを知ろう」環境』を行いました。
午前は研究林教育研究棟にて、和歌山研究林の概要と午後からの樹木識別で必要な葉の特徴や用語について学習をしました。
午後からは3林班から2林班の研究林境界部を歩きながら、樹木を見分ける特徴について説明を受けました。
最後に行った樹木識別テストでは、今日学習したことを思いだし、頭を悩ませながらも熱心に取り組んでいました。

概要説明と樹木識別について講義

山を歩きながら樹木の特徴を学習

苗木掘りも体験しました

樹木識別テストに挑戦

 

[イベント報告]森里海連環の再生にむけた流域の取組み 最初の集い

「森と川と海が育む有田川のアマゴ~講演会とアマゴの健康診断~」と題して、2018年5月12、13日に森里海連環の再生にむけた流域の取組み 最初の集い が行われました。

12日は有田川町清水文化センターにて講演会が行われました。5件の講演のほか、総合討論「アマゴと有田川町の未来について」も行われ、町内の住民の方々や県内の漁業関係者の皆さん、県外からの釣り人の皆さんなどを交え、活発な議論が行われました。

また13日は事前申込の方を対象に、和歌山研究林および周辺の渓流にて、アマゴの健康診断プロジェクトに関する現地検討会が行われました。あいにくの雨天となりましたが、釣り上げたアマゴのデータを収集する本プロジェクトの意義について解説が行われ、釣り場管理や地域活性化への今後の展開について、情報交換が行われました。

講演者の方々と演題
1.德地直子 京都大学・教授
「はじめに:森里海連環ってなんのこと?」
2.清水夏樹 京都大学・特定准教授
「有田川からはじまる地域の元気-地域活性化のヒント-」
3.前川正  有田川漁業協同組合長
「有田川流域における漁場管理の実際」
4.佐藤成史 フィッシングジャーナリスト
「日本の渓流釣りの現状と渓流漁場の持続的管理への釣り人の関わり」
5.佐藤拓哉 神戸大学・准教授
「流域の環境が語るアマゴの未来-漁協、釣り人、研究者による渓流漁場管理の実践にむけて」

主催
・京都大学フィールド科学教育研究センター
・京都大学学際融合教育研究推進センター森里海連環学教育研究ユニット
後援
・有田川町
・有田川漁業協同組合

この事業は、日本財団・日本生命財団の助成事業です。

12日 会場の様子

12日 総合討論

13日 佐藤成史氏による渓流釣りの実演

13日 採取したアマゴの計測実演と解説

総合的な学習の時間「森は友だち 森林の町清水」環境

2017年11月9日に、有田川町立八幡小学校5年生11名による[総合的な学習の時間「森は友だち 森林の町清水」環境]として間伐体験を行いました。
はじめに研究林職員から間伐について説明を受け、その後児童それぞれに職員が付き添いながら、ノコギリを使用して間伐を行いました。
間伐後は、ノコギリやチェーンソーを使用して丸太の輪切り体験を行いました。

間伐方法の説明

間伐体験

丸太の輪切り体験

終わりの挨拶

ひらめき☆ときめきサイエンス

2017年9月30日に神戸大学大学院理学研究科との共催で、ひらめき☆ときめきサイエンス「寄生虫が森と川を育む!?~ハリガネムシを通して自然をみてみよう~」を実施しました。
「ひらめき☆ときめきサイエンス」は独立行政法人日本学術振興会の事業で、文部科学省科学研究費補助金(通称、科研費)を用いて行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。

今回は県外から11名の高校生と引率者5名が参加され、JR藤並駅と有田川町清水行政局で受付を行いました。
和歌山研究林に移動後、はじめに開講式を行い、神戸大学の佐藤准教授による和歌山研究林の概要説明や講義「森と川をつなぐ生きものたちの話」を行いました。
講義後は実習「生物の採集・観察」を⾏い、渓流でのアマゴ採集と胃内容物調査、体⻑・体重測定、個体の識別⽅法を体験しました。また、寄生⾍ハリガネムシとその宿主カマドウマのトラップによる捕獲と観察も実施し、「寄生虫が渓流魚を育む」ことを参加者に実感してもらいました。
最後に閉講式を行い、参加学生に未来博士号が授与されました。
*渓流での実習は有田川漁業協同組合の同意のもと、和歌山県から許可を得て行っています。

講義風景

アマゴやハリガネムシの採集

アマゴの胃内容物調査

未来博士号の授与

職業体験学習

2017年9月20日から22日にかけて、有田川町立八幡中学校2年生4名の職業体験学習を受け入れました。
この学習は
・勤労の尊さや意義を理解し、望ましい職業観を養う。
・地域についての理解を深め、共によりよく生きていこうとする意欲や態度を育てる。
・生き方についての自覚や将来設計について考える機会とする。
といった目的で行われています。
以下、職業体験生に作成してもらったホームページ報告です。
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一日目の午前、僕達は地図を見ながら自分がどこにいるのかなど、地図の見方を教えてもらいました。
最初は地図を見ても今どこにいるかわかりませんでした。だけど周りを見てみるとヒントがあって、橋や別れ道などを見つけて今ここにいると分かるようになりました。地図は自分の場所も分かったり等高線で高さが分かったりといろいろ便利だと思いました。僕達はヒントを言ってもらって京大研究林の山全体を見ながら地図を見たけど、京大研究林で仕事をしている人は1日で広い山の場所を覚えないといけない時があると聞いたので大変だと思いました。

山の地形を教えてもらう

地図の見方を教えてもらう

一日目の午後に、林道の路面整備に使うホイールローダと油圧ショベルの操作と、渓流水のpHとECの測定をしました。ホイールローダはすごく大きいバケットが前にあって、そのバケットを使って土や石を運ぶという仕組みになっていました。土や石を運ぶときは、まずバケットを地面と平行にして、地面につけながら土に下から入れて持ち上げるという操作をしました。バケットを地面と平行にするのは簡単でしたが、地面につけながら進むのはすごく難しかったです。そして持ち上げて自分の好きな所に土を下ろしました。操作するのは、とても難しかったけど、面白かったので、またしてみたいです。

ホイールローダの操作

油圧ショベルの操作

二日目の午前にモニタリングサイト1000の調査でリタートラップ回収をしました。
リタートラップ回収に行くまでの山登りが傾斜45°の山を30分ぐらい登ったのでしんどかったです。リタートラップ回収をする時は中身が外にでないように袋に入れないといけないので、下に落ちそうになって大変でした。リタートラップの回収も大変だったけど一番山登りが大変でした。

リタートラップの回収方法を教えてもらう

リタートラップの回収

二日目の午後、間伐をしました。小学校の時も木を切った亊がありました。その時は、のこぎりで切っていたけど、今回はチェーンソーで木を切りました。
最初にチェーンソーの説明をしてもらいました。今までスイッチだけ入れたらチェーンソーが使えるようになると思っていたけど、使う前に色々な手間があって驚きました。
実際に木を切ってみると、のこぎりよりチェーンソーの方が使いやすくて、早く終わりました。でも、使いやすくて早い分危険な機械だと思いました。チェーンソーには安全装置が3箇所あって、少し安心出来ました。間伐で一番難しかったのが、木を切り倒す方向を考えて、その通りに倒すところでした。

チェーンソーで切る場所に印をつける

チェーンソーを使って木を切る

三日目の午前、チェーンソーの清掃と、ミールワーム交換(研究補助)をしました。
最初にチェーンソーを分解して清掃しました。見た亊の無い部品などが見えて、良い経験になりました。でも、結構時間がかかって大変でした。
アマゴの生育の研究をするために、ミールワームの交換をしました。ミールワームの交換は川でします。アマゴの餌を取り替える事がミールワームの交換と言います。川は足下が少し険しく、流れが速く、水が深い所があったので、それも大変な作業でした。

チェーンソーの清掃

ミールワーム交換

三日目の午後、ホームページ掲載用の原稿を作成しました。三日間体験したことをまとめました。

ホームページ報告の写真選び

ホームページ報告の原稿を考える

ILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」

2017年8月21~24日に京都大学1回生を対象とするILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」が教員1名、TA1名、学生5名で行われました。今年も、法学部、経済学部、工学部、農学部と、多様な学生が集まりました。
本セミナーは、下刈り、間伐、集材など、伝統的に日本で行われてきた林業作業を体験するとともに、最先端の林業の作業現場を見学、山村で暮らす人々との交流を通し、来るべき循環型社会の中で、森林資源をどのように持続的に利用していくかについて考え、自然科学、社会学など様々な側面から議論することを目的としています。
研究林内での実習は22日と23日に行われ、初日は刈払機による下刈り作業、間伐プロットの設置、毎木調査(胸高直径、樹高、形質)、樹幹投影図の作成を行いました。
二日目は選木テープ巻き、伐倒、枝払い、採材、集材を行いました。

下刈り作業

ポケットコンパスの説明

毎木調査

伐倒作業

採材作業

集材作業