「森と海をめぐる市民公開講座~人・社会・自然を考える~」

神戸大学・京都大学合同市民公開講座
    「森と海をめぐる市民公開講座~人・社会・自然を考える~」

里海生態保全学分野 山下 洋

 関西地区で日本財団から助成を受けている京都大学フィールド科学教育研究センター(寄付科目;森里海連環学、海域・陸域統合管理論)と神戸大学大学院海事科学研究科(寄付科目;総合海洋学)が協力して、神戸市内で2回の市民公開講座を開催した。本講会講座は、それぞれの大学で学生を対象として行われている講義の内容を、市民向けに易しく解説することを目的とした。とくに、パネルディスカッションに多くの時間をとり、具体的な問題をとりあげて講師と参加者が質疑・意見交換し、海の環境と資源管理について、環境学や生物学に加えて環境行政、環境法学、海底鉱物資源管理など多様な視点から理解を深めた。第1回には市民・学生76名、第2回は神戸では珍しい雪にもかかわらず80名の参加があり、会場はほぼ満席となった。プログラムは以下の通りである。

第1回;
開催日時 平成19年11月18日(日)午後13時30~16時50分
開催場所 神戸国際会館 403号会議室(4階)
講演題目 瀬戸内海に里海をつくる    松田 治(広島大学名誉教授)
わが国の海洋政策と海洋問題  坂元茂樹(神戸大学大学院法学研究科)  
パネラー 松田 治、坂元茂樹、山下 洋(京都大学フィールド科学教育研究センター)
司会   福島 朋彦(海洋政策研究財団)

事業報告は こちら

第2回;
開催日時 平成20年2月3日(日)午後13時30~16時40分
開催場所 神戸国際会館 402号会議室(4階)
講演題目 二酸化炭素の排出と海洋環境 白山義久(京都大学フィールド科学教育研究センター)
海洋鉱物資源の利用と課題   福島朋彦(海洋政策研究財団)
パネラー 白山義久、福島朋彦、石田廣史(神戸大学大学院海事科学研究科)、山下 洋(京都大学フィールド科学教育研究センター)
司会   深見裕伸(京都大学フィールド科学教育研究センター)

事業報告は こちら

合同市民公開講座は日本財団からの助成金で開催した。心よりお礼申し上げる。

ニュースレター13号 2008年3月 ニュース