新任教授紹介 吉岡崇仁

森林生物圏部門森林資源管理学部門 吉岡 崇仁


 5月1日に、森林生物圏部門教授に就任しました吉岡崇仁です。今まで、生物地球化学的物質循環を中心に研究してきました。研究のはじめは、湖における硝化作用に関する微生物生態学的研究でしたが、信州大学理学部、名古屋大学大気水圏科学研究所、総合地球環境学研究所と移る間に、湖沼生態系から、森林集水域生態系へと関心が広がり、さらに、人間圏も扱う必要を認識するようになってきました。京都大学フィールド科学教育研究センターでは、「森里海連環学」という新しい学問分野の構築を目指していますが、2年前、全学共通科目のリレー講義「森里海連環学」の一コマ「流域環境における人間・自然相互作用系の研究」を担当することになりました。森林流域研究における文理融合型の学際研究の重要性について紹介してきましたが、それも今回の就任に至るご縁の一つと思います。
 近年、森林に対する人びとの認識も高まり、自然科学的観点だけではなく、森林流域環境と社会・人々との関係も今後は考えてゆかねばならないと思います。今までに学んできた地球化学的研究手法と新たに取り組みはじめた人文社会学的手法を取り入れて、この学問分野の構築と進展に貢献して行きたいと思います。また、フィールド研の施設を森林科学、森里海連環学の教育と研究の現場として、学生・教員の皆さんに十二分に活用していただくには、どうすればよいかを考え行きたいと思います。みなさんの専門分野に関わりなく、森から、渓流・河川、さらには沿岸・海洋にまで研究の視野を広げられるような場として活用していただけるようにできればと思っています。みなさまのご指導ご鞭撻、よろしくお願いいたします。

ニュースレター11号 2007年7月