新人紹介 邉見 由美

里海生態保全学分野 助教 邉見 由美

 2021年5月より舞鶴水産実験所に着任しました。専門は、海洋生物の共生生態学です。特に、無脊椎動物の巣穴を介した共生性ハゼ類と甲殻類の適応と進化に興味があります。
 生まれと育ちは徳島県で、大学入学から学位取得まで高知大学に在籍していました。そこでは、干潟に生息するアナジャコ類の巣穴に共生するハゼ類やカニ類の生態について研究を進めてきました。研究を開始した頃、魚を学ぶには舞鶴に行かねばならない!と、舞鶴水産実験所の公開実習に参加し、実習内容や他大生との交流に刺激を受けました。こうしたご縁があってか、学位取得後の2018年からは、舞鶴水産実験所で特定研究員として過ごしました。当初は、太平洋とは異なり、干潟のあまり発達しない日本海というフィールドに戸惑っていましたが、舞鶴周辺での乗船調査や沿岸調査を重ねて行くなかで、太平洋側との生物相の違いが面白く際立って見えてきました。これから舞鶴で腰をすえて研究ができること、大変嬉しく思います。今後はフィールド研のさまざまな強みを生かして、共生研究の幅を広げていきたいと考えています。
 教育・研究で貢献できるよう精一杯努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ニュースレター54号 2021年6月 新人紹介